
チワワ
- 英語名
- Chihuahua
- 原産国
- メキシコ
- サイズ
- 小型犬
- グループ
- 愛玩犬
チワワの性格と特徴・飼いやすさ

世界最小といわれる小さな体にウルウルとした愛らしい瞳、「アップルヘッド」といわれるりんご形の頭が魅力のチワワ。体重は3kg以下で、小型犬のなかでも「超小型犬」といわれます。被毛のタイプにより、なめらかな短毛のスムースチワワ(スムースコート)と、やわらかい長毛のロングチワワ(ロングコート)に分けられます。
世界最小といわれる小さな体にウルウルとした愛らしい瞳、「アップルヘッド」といわれるりんご形の頭が魅力のチワワ。体重は3kg以下で、小型犬のなかでも「超小型犬」といわれます。被毛のタイプにより、なめらかな短毛のスムースチワワ(スムースコート)と、やわらかい長毛のロングチワワ(ロングコート)に分けられます。
チワワは動きが機敏で、とても活発です。また、愛らしい見た目とは裏腹に、勇敢で負けん気の強い面があります。飼い主さん家族には甘えん坊ですが、自己主張が強いので、甘やかしているとわがままになりがち。子犬のころから、しっかりしつけることが大切です。
また、体の小ささゆえ、神経質で臆病なところもあります。苦手なものが多くならないよう、ほめながらいろいろなことに慣れさせましょう。
オス・メスともに体高18cm前後、体重1.5~3kgほどと、世界でもっとも小さい純血種であり、小柄ながらも引き締まったボディをしています。「アップルヘッド」と呼ばれる丸みのある頭部が特徴的です。
体高:18cm前後/体重:1.5~3kg
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
チワワの被毛の色は、マール・カラー以外のすべての色調および組み合わせが認められており、おもなものにはクリーム、ブルー、フォーン&ホワイト、ブラック&タン、レッド&ホワイトなどがあります。
被毛は、光沢がかった短い毛が密生しているスムースコートと、長くやわらかい毛で飾り毛が美しいロングコートの2タイプがあります。
・脳に水がたまってしまい、ふらつきやけいれんなどの神経症状が起きる「水頭症」
・口の中に歯垢がたまり、歯ぐきやあごの骨が炎症を起こす「歯周病」
・肺への空気の出し入れを行う気管が途中でつぶれて呼吸ができなくなる「気管虚脱」
・犬の皮膚に寄生する真菌(マラセチア)が増殖し、皮膚がべたつき、赤く腫れる「マラセチア皮膚炎」
・心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁がしっかりと閉まらなくなる「心臓疾患(僧帽弁閉鎖不全症)」
・脳の構造には異常がないにもかかわらず、けいれん発作が突然起こる「てんかん」
・体が小さいから子犬が生まれにくい「難産」
・細菌感染や肛門嚢が詰まって炎症が起こる「肛門嚢疾患」
・足のつけ根(鼠径部)にある隙間が広がって、内臓が外に押し出される「鼠径ヘルニア」
・ひざの皿の骨が正常な位置からはずれる「膝蓋骨脱臼」
・頭のちょうど真ん中にある泉門が成犬になっても閉じずに開いたままになっている「泉門開存」
愛犬の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーからや、保護犬譲渡などさまざまな方法があります。たとえばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
価格 | 25万円~ |
⼩型⽝なので運動量は室内で遊ぶ程度でも⾜りますが、気分転換や外気浴を兼ねて、軽い散歩をするとよいでしょう。また、活発で⽢えん坊な⽝種なので、室内でもおもちゃで遊んだり、抱っこをしたりして、充分にコミュニケーションをとりましょう。
体が小さいからといって甘やかしてしまい、飼い主さんや社会に迷惑となる行動を見過ごしてしまうのは禁物です。甘やかしていると犬がわがままになり、うなる・噛むなどの問題行動を起こすようになることも。
厳しく接する必要はありませんが、ほめるしつけを取り入れ、不適切な要求には毅然とした態度でダメと伝え、嫌がるお手入れなどはおやつなどを与えてほめながら少しずつ慣れさせましょう。
チワワがとくに気をつけたい病気のひとつに、膝蓋⾻脱⾅などの関節トラブルがあります。滑りやすいフローリングの床を⽇常的に⾛り回っていると、関節に⼤きな負担がかかり、発症リスクが⾼まり ます。⽣活スペースは、滑りにくい床材を選びましょう。
また、⼩型⽝は家具の隙間などの狭い場所に⼊り込むことがあります。出られなくなりそうな場所や危ない場所には仕切りなどを設置して事故の予防を。とくに留守番をさせるときは、サークルやケージなどに⼊れ、安全な環境で過ごさせましょう。
スムースコートは、ラバーブラシでまめにブラッシングし、抜け毛を取り除きましょう。
ロングコートは、獣毛ブラシやピンブラシを使い、毎日ブラッシングし、抜け毛を取り除くとともに毛玉の予防を。とくに、耳やしっぽ、足の飾り毛が細くからまりやすいため、先端から少しずつほどくように丁寧にとかしましょう。
また、どちらのタイプも定期的にシャンプーして、皮膚・被毛を清潔に保ちましょう。
主⾷には、フードと⽔のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養⾷を与えましょう。総合栄養⾷のなかでも、チワワのような超⼩型⽝には、粒が⼩さいもの、飲み込みやすいものを選ぶのがおすすめです。フードについている細かな粉がフードを飲み込みにくくすることもあるので、フードに⽔をからめてもよいでしょう。
また、チワワは、膝蓋骨脱臼などの関節トラブルに配慮が必要なことから、関節をサポートする成分を配合したフードを選ぶのも⼀案です。
⼩型⽝は小食・偏⾷も多く⾒られます。おやつの与えすぎに注意する、運動でしっかりエネルギーを消費させるなど⽣活全般を整えるとともに、さまざまなフードを試して愛⽝の好みのフードを⾒つける、トッピ ングで⾷欲増進を図るなどの⼯夫を。
「いぬのきもち応募会員」のチワワの飼い主さん(485人)に、愛犬の迎え入れを決めた理由についてアンケート調査を行いました。
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。アンケートコメントは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。
チワワの迎え入れを決めた理由1位は、「運命を感じたから」(37.9%)。2位の「好きな犬種だから」(20.4%)とは17%以上もの差をつけています。また、自由回答欄には、以下のような意見も寄せられましたのでご紹介します。
「先代と同じ犬種だったから」といった声が多数ありました。一度チワワと一緒に暮らすと、その魅力に夢中になってしまう人が多いのかもしれません。
「いぬのきもち応募会員」のチワワの飼い主さん(485人)に、実際に飼ってみてどう感じたかアンケート調査を行いました。
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。アンケートコメントは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。
「思っていたより飼いやすい」と回答した飼い主さんからは、「思っていたより吠えない・穏やか」「体が小さくお世話がしやすい」といった声が多数聞かれました。一方、「思っていたより飼うのが大変」と回答した飼い主さんからは、「ムダ吠えのしつけなどに苦労した」というしつけの面での声や、体調管理についての心配の声も。
「いぬのきもち応募会員」のチワワの飼い主さん(485人)に、愛犬の好きな体の部位についてアンケート調査を行いました。
※この調査は飼い主さんの主観によるものです。アンケートコメントは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。また犬の性質は同じ犬種でも個体によって異なります。
結果は、「目」を選んだ人が最も多く、全体の53.6%を占める結果に。ウルウルとした愛らしい目に魅了されている飼い主さんが多いようです!
また、自由回答欄には、以下のような意見も寄せられましたのでご紹介します。
「全部好き」「選べない」との回答も多く見られました。また、チワワの魅力のひとつともいわれる、りんご形の頭(=アップルヘッド)を特に好んでいる方も少なくないようです。
チワワの起源には諸説ありますが、9世紀ごろメキシコのトルテカ人が飼っていた小型犬テチチが祖先という説が有力です。犬名の由来にもなったメキシコのチワワ州で発見された基礎犬が19世紀半ばにアメリカへ渡り、さらに小型化されて現在の姿になりました。ロングコートが登場したのは20世紀初頭です。
日本では戦後間もないころ、おしゃれな女性を紹介した週刊誌の記事に登場して大人気に。現在もジャパンケネルクラブ(JKC)の登録頭数で毎年上位にランクインしている人気犬種です。
監修:ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授 福山貴昭先生 (博士[学術]・愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
※犬の性格や特徴には個体差がありますので、あくまで目安としてください。
※犬種の起源や歴史については諸説あります。