梅雨はジメジメとした気候と雨の日が多くなり、犬の体調不良が起こりやすくなる時季です。
では、雨が多くなる季節はどのような犬の病気が多くなるのでしょうか?
「梅雨時期に気を付けたい犬の3つの病気」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
梅雨時期に気をつけたい犬の病気3選

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いぬのきもち投稿写真ギャラリー
梅雨に犬がかかりやすくなる病気は「膿皮症」「外耳炎」「下痢」だといわれています。
では、この犬の3つの病気の治療法と予防についてみていきましょう。
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①膿皮症

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犬の膿皮症は皮膚で細菌が過剰に増殖して、炎症を起こす病気です。梅雨になると湿度が高くなったり体が雨に濡れて常在菌が繁殖しやすくなることで膿皮症が起こりやすくなります。
犬の膿皮症の治療では、薬用シャンプーの使用、抗生剤の内服、消毒などが行われます。
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膿皮症になりやすい犬の傾向
膿皮症は、アトピーを持っていたり、皮膚がカサつきやすい犬やベタつきやすい犬がなりやすいです。
梅雨に犬の膿皮症を予防する方法
梅雨に犬の膿皮症を予防する対策として、
- 室内で除湿機を使用する
- 散歩後に体を湿ったままにしない
- シャンプーの頻度を増やす
などの方法があります。
②外耳炎

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犬の外耳炎は、耳の中でマラセチアや細菌が過剰に増えて炎症を起こす病気です。
梅雨になると湿度が高くなりマラセチアや細菌が増えやすくなることで犬の外耳炎が起こりやすくなります。
犬の外耳炎の治療では、耳道の洗浄、点耳薬、抗生剤やステロイド剤の内服などが行われます。
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外耳炎になりやすい犬の傾向
外耳炎は、耳が垂れている犬や短頭種などの耳道が狭い犬に多くみられます。
犬の外耳炎を予防する方法
梅雨に犬の外耳炎を予防する対策として、
- 犬の耳に雨や水が入ったときはよく拭く
- お手入れの頻度を増やす
などの方法があります。
③下痢

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梅雨になると天候が不安定で散歩が満喫できなくなることやフードにカビが発生しやすくなるので注意が必要です。
犬の下痢の治療では、整腸剤、下痢止め、抗菌剤などの投与や点滴治療が行われます。
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犬の下痢で動物病院を受診する目安
犬が下痢をしているとき、元気もしくは食欲がない、元気・食欲があっても数日で回復しない場合は動物病院を受診した方がよいです。
犬の下痢を予防する方法
梅雨に犬の下痢を予防する対策として、
- 天気の悪い日は無理をして散歩に行かない
- フードが湿気で悪くならないように管理をする
- 整腸剤を取り入れてみる
などの方法があります。
梅雨時期は愛犬が体調を崩さないように、お手入れやフードのカビ対策などに気をつけて過ごしたいですね。
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(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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