犬の5〜7才あたりはシニア犬の入り口となる年齢となり、7才以降になるとシニア犬がなりやすい病気もあります。
では、犬の成犬期からシニア期はどのような病気に気をつければよいのでしょうか?
「成犬期からシニア期で気を付けたい3つの病気」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
成犬期からシニア期で気を付けたい3つの病気

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いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は子犬の成長が止まると成犬期を迎えて年齢を重ねていき、5〜7才あたりはシニア犬の入り口となると考えてよいでしょう。その後、7才頃からシニア期を迎えます。
犬の成犬期からシニア期に気をつけたい病気には「悪性腫瘍(ガン)」「心臓病」「慢性腎不全」が挙げられます。今回はこの3つの病気についてみていきましょう。
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①悪性腫瘍(ガン)

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犬の悪性腫瘍は、癌化(異常化)した細胞が過剰に増殖する病気です。
成犬期からシニア期の犬に悪性腫瘍が多くなる理由として、人と同様に加齢による免疫力の低下が要因の1つとして関連していると考えられています。
また、悪性腫瘍はゴールデン・レトリーバー、パグ、ラブラドール・レトリーバー、ミニチュア・シュナウザーなどに多い傾向があります。
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②心臓病

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犬の心臓病の多くは、心臓の弁に異常が起きることが原因で心臓の血液が逆流してしまう状態になることです。
加齢による心臓の弁の変性や腱索が伸びたり切れることで、成犬期からシニア期の犬に心臓病が起こりやすくなります。
また、心臓病はキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、チワワなどに多い傾向があります。
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③慢性腎不全

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犬の慢性腎不全は、腎臓に流れてきた血液をろ過して不要な老廃物を尿として排泄し、必要な栄養を再吸収する役割をする腎臓の機能が落ちる病気です。
加齢によって腎臓の組織が傷つく(障害を受ける)ことで、成犬期からシニア期の犬に慢性腎不全が起こりやすくなります。
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愛犬の病気を早期に見つけるためにできること

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犬の病気を早期発見するためには、愛犬の定期検診を受けるようにしましょう。
犬の病気の初期症状では、飲水量と排泄される尿量が変化することが多いので、定期的に記録することもポイントです。
愛犬の健康管理や病気の早期発見のためにも、日頃から犬の体調や様子よくみてあげることを心がけたいですね。
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(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師が解説】愛犬の老化サインやシニアになってからの暮らし方』
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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