1才を過ぎると犬は「成犬期」を迎えますがこの時期は愛犬との生活が安定してくることによる油断や、間違ったお世話や生活習慣が原因のトラブルが起きやすいようです。
そこで今回は、成犬期に注意したい病気やトラブルについて、獣医師の野矢雅彦先生にお話を伺いました。
おやつの与えすぎ・おすそわけが原因「肥満症」

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いぬのきもち投稿写真ギャラリー
成犬期は、おやつを与えすぎたり人の食べ物を深く考えずにおすそわけしたりして、肥満症になりやすい時期です。
肥満症になると体を動かしにくくなるだけでなく、糖尿病や関節炎、がんなどの命に関わる病気のリスクが高くなります。おやつや食事の量はしっかりと管理して、適正量を与える習慣をつけましょう。
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間違ったケアで若いうちから発症することも「歯周病」

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歯周病は、歯と歯肉の間に炎症が起こり、歯周組織が溶けてしまう病気です。歯がグラグラしたり口臭が発生したりして、重症化すると抜歯が必要になるケースもあります。
間違ったケアで若いうちから発症することもあるので、歯磨きが不十分な犬や、口が小さく歯垢や歯石がたまりやすい小型犬などは、とくに注意しましょう。
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おやつ・おもちゃの丸飲みによる窒息

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成犬期は、「イベントなどで大きなお肉を与えたら愛犬が興奮して丸飲みした、まさか食べることはないだろうというおもちゃを飲み込ん)など、油断からの事故が多い」と野矢先生。
窒息は命に関わる事故なので、おやつやおもちゃは絶対に安全なサイズのもののみを与えましょう。
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犬が丸飲みしやすいもの
・大きな肉のかたまり
・テニスボール
・とうもろこしの軸
・ペットボトルのキャップ など
なお、丸飲みによる窒息は中型犬や大型犬に多いため、とくに注意してください。
正しいお世話の方法を習慣化し、愛犬の健康を維持できるよう心がけましょう。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)
参考/「いぬのきもち」2025年6月号『かかりやすい犬種&タイプもわかる! ライフステージ別 気をつけたい 病気・トラブル』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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