いぬのきもち

「ホルモン」と言われても、どんな働きをするものなのかピンとこない方も多いのではないでしょうか。とはいえ、よく聞く糖尿病はホルモンの病気です。今回は、犬でも発症が多い「糖尿病」「副腎皮質機能低下症」の症状や治療方法について、獣医師の森昭博先生に教えていただきました。


そもそも「ホルモン」って?


首をかしげるトイ・プードル

ホルモンとは「体の働きを調整する物質」のこと。よく話題に上がるのは女性ホルモンや男性ホルモンなど生殖にかかわるものですが、それ以外にもホルモンは100種類以上あります。血圧や血糖値、体の中の水分などを一定範囲に調整するといった役割があり、生命維持には欠かせない存在です。したがって、ホルモン量のバランスが崩れると、体の調整機能が乱れて病気を引き起こすことがあります。


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