犬はあらゆる動物にやさしい生き物ですが、とりわけ人に対する愛情が強いとされています。いつもたくさんの愛情を向けてくれる犬を、ぞんざいに扱ってはいけません。今回は獣医師の増田宏司先生に、犬の“やさしさ”を損なわないために避けるべき3つのことを教えていただきました。
犬はどうしてやさしいの?

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いぬのきもち投稿写真ギャラリー
そもそも、犬はどうしてやさしいのでしょうか。生態や世界の研究で今わかっていることをご紹介します。
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人に対する“観察力”と“共感力”がすぐれているから
2012年にイギリスで行われた研究によると、犬は悲しんでいる人を見かけると、自分が夢中になっていることを中断してでも寄り添い、慰める行動をとることがわかりました。しかも、見知らぬ人が相手でも同様の行動をとったそう。犬が人の行動をよく観察し、感情に同調してくれることがわかる研究結果です。
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体の中の“リズム”も同調しているから
2024年にフィンランドの大学で発表された研究によると、飼い主さんがリラックスしているときは犬もリラックスしているなど、心拍数の変動が同調していることがわかりました。同年には脳波も同調しているとの研究が中国で発表され、犬と人の絆の強さが明らかになっています。
“みんなの平和”を愛するから
かつては野生の群れで生活し、協力して狩りを行ってきた犬。ゆえにチームワークを大切にし、空気を読みながら群れの平和を維持してきました。このような歴史から、ケンカを仲裁する本能があるともいわれるほど、平和主義の傾向があるようです。
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ここからは、犬の“やさしさ”を損なわないために、避けたほうがいい行動を3つご紹介します。
避けたほうがいいこと(1) 〜ネガティブな言葉は使わない〜

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犬は飼い主さんの言葉を理解しようと努めています。たとえ意味がわからなくとも、ネガティブな言葉は態度や表情から伝わるもの。愛犬にかける言葉は、ポジティブなものだけにしましょう。
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避けたほうがいいこと(2) 〜愛犬の気持ちを裏切らない〜

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愛犬がやさしくしてくれたとき、心に余裕がないからと冷たくあしらったり、ぞんざいに扱ったりするのは避けたいもの。「ありがとう」と一言かけるだけでも、愛犬はうれしく思うはずです。
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避けたほうがいいこと(3) 〜いたずらにからかわない〜

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愛犬との関係性やその後のフォローにもよりますが、たとえば「具合が悪いフリをしてわざと心配させる」など、リアクションほしさに愛犬をいたずらにからかうことは避けましょう。
日々たくさんのやさしさを伝えてくれる愛犬との信頼関係を損なわないように、見直してみてはいかがでしょうか。
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お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 博士(獣医学) 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2025年11月号『11月1日は犬の日! 犬の日特別企画 人だけじゃなく、すべての存在を愛してくれる―― 犬ってやさしい!』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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