犬が健康な体を維持するのに必要な水分が足りておらず、脱水症状の一歩手前になる“かくれ脱水”になると、病気や不調の引き金になることも。愛犬が“かくれ脱水”にならないよう、しっかりと水分補給させることが大切です。
そこで今回は、愛犬の水分量が足りているか計算する方法や、無理なく愛犬に水分摂取させる方法について、獣医師の若山正之先生に教えていただきました。
“かくれ脱水”に注意! 愛犬の飲水量は足りてる? 無理なく水分摂取量を増やす方法
愛犬の水分量は足りている?

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
まずは愛犬の飲水量が足りているかを確認しましょう。その際、以下の手順で計算するのがおすすめです。
STEP1 愛犬に必要な水分量を計算
最初に、愛犬に必要な1日の水分量を計算します。
【計算式】
50ml × 愛犬の体重(kg) = 1日に必要な水分量(ml)
STEP2 愛犬の飲水量を把握
①1日の始めにSTEP1で計算した量の水を水入れに入れ、1日の終わりに水入れに残った水の量を量り、どれくらい愛犬が水を飲んだか計算します。
【計算式】
1日の始めに入れた必要水分量(ml)-愛犬が飲み残した水分量(ml)=愛犬が飲んだ水分量(ml)
②愛犬が飲んだ水分量がわかったら、次は食事から摂取した水分量を計算します。
【計算式】
ドライフードの場合:1日のフード量(g)× 0.1 =食事から摂取した水分量(ml)
ウエットフードの場合:1日のフード量(g)× 0.8=食事から摂取した水分量(ml)
③愛犬が飲んだ水分量と食事から摂取した水分量を合算すると、愛犬の1日の飲水量がわかります。
【計算式】
愛犬が飲んだ水分量(ml)+ 食事から摂取した水分量(ml)=愛犬の1日の飲水量(ml)
STEP3 飲水量が足りているか計算
STEP1で計算した「1日に必要な水分量(ml)」から、 STEP2で計算した「愛犬の1日の飲水量(ml)」を引き算すると、愛犬の飲水量が足りているかがわかります。
【計算式】
1日に必要な水分量(ml)-愛犬の1日の飲水量(ml)=(ml)
STEP3 で+の数値が出たときは水分量が足りていません。“かくれ脱水”のおそれがあるので、次でご紹介する方法などを取り入れ対策しましょう。
無理なく愛犬の飲水量をアップさせる方法

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ほんの少し工夫をするだけで、無理なく愛犬の飲水を助けることができます。できることから取り入れて、愛犬の“かくれ脱水”を予防しましょう。
水入れにフードを1粒入れる
愛犬の好きな風味を水につけることで、愛犬が自発的に飲んでくれやすくなります。ふだん与えているフードを1粒水に入れて、風味をつけるのもいい方法でしょう。水に風味がつくだけでなく、フードを取ろうとして自然に水を飲んでくれるかもしれません。
ゆで汁や鶏の骨スープをフードにかける
ウエットフードで摂取する水分量を増やす方法もありますが、ドライフードに風味のある汁をかけて、食事で水分摂取量をまかなう方法もあります。
ささみをゆでたあとの汁や、鶏肉の骨を煮込んだスープなどをかけてもいいでしょう。スープは、食材を入れるだけで低温調理ができる便利家電を活用すると、継続しやすくておすすめです。
冷水から常温の水やぬるめの白湯に変える
寒がりの犬には、冷水を避けるのも有効です。常温の水のほかに、人肌温度に冷ました白湯を飲ませるという方法もあります。とくに朝一番に与える水は、冷水を避けるとおなかが冷えにくく、血流アップにも効果的です。
水入れの高さを調整する
水入れの高さがほんの少し低いと感じるだけでも、水を飲む意欲は低下します。水入れの高さは、愛犬の首に負担がかからない位置に固定するといいでしょう。また、中身がこぼれにくい形状の水入れを選ぶのも有効です。
散歩の途中で飲ませる
散歩の途中で水を飲むと気分転換になり、いつも以上に飲む意欲がわいてくるでしょう。散歩中に失われた水分は、その場で補給できるとベストです。
愛犬の健康のためにも、意識的に水分を与えて、“かくれ脱水”を予防しましょう。
お話を伺った先生/若山正之先生(若山動物病院院長)
参考/「いぬのきもち」2026年2月号『愛犬はこの冬、水、ちゃんと飲んでますか? かくれ脱水にご注意ください』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。