愛犬を抱っこすることは、飼い主にとっても犬にとっても大切なスキンシップのひとつといえるでしょう。しかし手順やタイミングを間違うと、犬の体に負担をかけたり、信頼関係を崩してしまうこともあります。
犬の正しい抱っこについて、いぬのきもち獣医師相談室の原先生が解説します。
間違った抱っこが犬に与える影響

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いぬ のきもち 投稿 写真 ギャラリー
犬は見た目以上にデリケートな動物です。特に小型犬は骨が細く、無理な姿勢での抱っこが骨折や関節トラブルの原因になりえることも。また、大型犬や中型犬でも、抱え方によっては背骨や腰に負担がかかります。
さらに、愛犬が抱っこを苦手と感じている場合は、され続けることで「抱っこされる=怖い」と学習してしまい、飼い主に対して不信感を持ってしまうケースもあります。
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やってはいけないNGな抱っこの例

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飼い主が良かれと思って抱っこしていても、犬にとってはそれが負担やストレスになっている場合もあります。代表的なNG状況を見てみましょう。
×脇の下に手を入れて、犬の上半身だけを持ち上げる
後ろ足に体重が集中するため、関節に大きな負担がかかってしまいます。小型犬やシニア犬には特に危険です。
×前方から覆いかぶさるように抱っこする
犬にとっては拘束されているように感じ、不安や恐怖を与えます。この方法だと、犬が急に動いたり暴れたりした際に、落下してしまう危険性が高くなりますので注意が必要です。
×片手で持ち上げる
安定感がなく、犬が落ちるリスクが高まります。特に体重が重い犬の場合は、このような抱き方は避けたほうがよいでしょう。
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犬が安心できる、負担の少ない抱っこの基本ポイント

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犬の体に負担をかけず、安心して抱っこするためには、以下を意識しましょう。
①体全体をしっかり支える
片方の腕で犬の胸の下あたりをしっかり支え、もう一方の腕でお尻を支えることで、犬の体全体が安定するように抱き上げるようにしましょう。これにより体重が分散され、犬も安心します。
②ゆっくり近づき、驚かせない
犬を後ろや真上から突然抱き上げてしまうと、驚かせてしまうことがあります。できるだけ正面から優しく声をかけ、犬が抱っこされる心の準備ができているかを確認してから、ゆっくりと持ち上げるようにしましょう。
③短時間にとどめる
犬の体への負担を軽減するためにも、長時間続けて抱っこすることは控えたほうが良いでしょう。特に暑い日や運動後など、体力を消耗しているときは控えめに。
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犬種や性格によっても違いがある

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同じ抱っこでも、犬種や性格によって感じ方は異なります。たとえば、ポメラニアンのような小型犬は比較的抱っこを好む傾向にありますが、膝蓋骨脱臼のあるコは抱っこで足に触れると痛がることもあるため注意が必要です。
一方、柴犬のような自立心の強い犬は、抱っこをあまり好まないこともあります。
また、抱っこに対して過去に嫌な経験がある犬や、体の痛みを抱えている犬は、抱っこそのものに抵抗感を示す場合があります。無理に抱っこをしようとせず、愛犬の性格や気持ちに合わせた接し方を見つけてあげることが大切だといえるでしょう。
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愛犬を抱っこ嫌いにさせないために

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抱っこは、愛犬との信頼関係があってこそ成り立つ行為です。日頃から優しく声をかけたり、犬のタイミングを大切にすることが、抱っこへの抵抗感を減らすことにつながります。
また、子犬のころから短時間ずつ抱っこに慣らしておくことで、大きくなってからも抱っこを嫌がりにくくなります。おやつを使ったトレーニングなども有効です。
正しい抱っこの仕方は、犬の体のケガや負担を防ぐだけでなく、犬との信頼関係をより深めるきっかけにもなると考えられます。今日からもう一度、抱っこの仕方を見直してみませんか。
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監修/いぬ・ねこのきもち獣医師相談室
文/いぬのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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