愛犬の表情や行動を見ていると、「うちのコのこれって、どんな気持ちからしているの?」と思うことはありませんか?
今回は飼い主さんから寄せられたしぐさのうち、どんな気持ちで行っているのかわからないものについて、獣医師の増田宏司先生に解説していただきました。
※使用している写真はイメージです。
長い留守番から帰ると細目でじっと見てきます
Q. 仕事で週末に6時間ほど留守番をさせると、帰宅したときにハウスの中から細目でじーっと見てきます。2〜3時間の留守番では見られません。(兵庫県 Kさん)
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A. おそらく喜んでいます
満足のサインで口を閉じるコもいます。飼い主さんは必ず帰ってくると理解しているので、大げさに喜ぶ必要はないと思いつつ、それでも「帰ってきてくれてうれしい」という気持ちがあらわれているのでしょう。(増田先生)
オヤツを与える前にマッテさせると口をもごもご…
Q. 大好きな牛すじスティックのおやつを与える前に少しだけ「マッテ」をさせると、真顔のまま口を上下にもごもごさせることがあります。(大阪府 Oさん)
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A. ジレンマを感じています。
「早く食べたい」という気持ちと、「飼い主さんの指示を聞かなくちゃ」という気持ちがぶつかり合い、はやる気持ちを落ち着かせるために口をもごもごさせているのでしょう。(増田先生)
会えないと涙を……
Q. 「犬は泣かない」といいますが、母が来ると期待して待っていた愛犬に「今日は来ないよ」と伝えたら、目がうるうるして、ぽろっと涙を流したことがあります。(東京都 Sさん)
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A. 待ちわびるあまり集中していたのかも
お母さまの情報を聞こうと集中するあまり、まばたきの頻度が減って涙したのかも。たしかに「犬は泣かない」といわれていますが、今後の研究で犬の涙と感情について解明される可能性はあります。(増田先生)
おなかを見せてきたのでなでたら…
Q. あおむけにゴロンと転がっておなかを見せてくるので、触ってほしいのかとなでたら、うなられることがあります……。(山口県 Fさん)
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A. 気まぐれな性格なのかも
触ってほしいと思っていたものの、いざ触られてみると「思っていたのとなんか違う」「しつこく触られたくない」という気持ちに変化したのかもしれません。ドライな性格なのかも。(増田先生)
「ドヤ顔」で見てきます
Q. 愛犬は胴が長いせいか、トイレからはみ出たところにオシッコをすることが多いのですが、「ちゃんとできたよね」というような自信たっぷりの表情で私を見つめてきます。(神奈川県 Cさん)
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A. ほめてほしいのでしょう
おそらくはみ出しているという感覚はなく、「このあたりでオシッコをすれば飼い主さんにほめてもらえる」というようなぼやっとした覚え方をしているのでしょう。かわいいですね。(増田先生)
愛犬も一緒にウインク!
Q. 愛犬と目が合うと、ついウインクをすることがあるのですが、愛犬も返してくれることがあります。マネをしているのでしょうか?(栃木県 Kさん)
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A. 「好き」の気持ちのあわられでしょう
おそらく「マネをしている」という意識はなく、「大好きな飼い主さんと同じことをしたい」という気持ちのあらわれなのでしょう。信頼関係のこもった素敵なサインですね。(増田先生)
カメラを向けると真顔に?
Q. サッと写真を撮れば“笑顔”のままでいてくれることもありますが、いい写真にしようとこだわってあれこれしていると、愛犬の顔が真顔になったり、眉間にシワが寄ったりします。(群馬県 Sさん)
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A. 「ちゃんとしなきゃ」と思っているのでしょう
飼い主さんが何かをしようとしていると感じ、カメラに注目しつつ、「ちゃんと指示を聞かなくちゃ」と思っているのでしょう。飼い主さんの気持ちに応えたいという愛情のあらわれですね。(増田先生)
何気ないしぐさや表情のなかにも、さまざまな気持ちが隠されているようです。愛犬の気持ちをしっかりと理解してあげることで、さらに仲よくなれそうですね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 博士(獣医学) 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2025年12月号『表情・しぐさの勘違いをなくしてもっとわかりあえる!ホントのきもちの読み方』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※使用している写真はイメージです。
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