年を重ねていくほど、犬の体は変化し、若いころに見せていた様々なしぐさや行動も変化していきます。今回は「いぬのきもち」読者の方から届いたシニア犬のしぐさや行動をベースに、よくあるシーンで考えられるシニア犬のきもちについて獣医師の佐々木彩子先生に伺いました。
遊びに誘っても無反応・無表情
「以前は私がボールを投げると楽しそうに追いかけて取りに行ってくわえて持ってきてくれたのに、7才を過ぎたころから反応しなくなりました」(H.Mさん/愛犬のチワワ・メス・11才)
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自分の体の衰えを理解し、犬は無理を控えようとする
体が衰えてきていることによって、犬が自ら「無理をしたくない」と控えていることも考えられます。人と同じで、それをすることでケガなどをしてしまわないか、不安からくる気持ちの表れである可能性があります。
こう接しよう
おやつを詰めて遊ばせる知育おもちゃなど、シニア犬でも無理なく、なおかつ刺激にもなる嗅覚や脳を使う遊びを取り入れ、愛犬の好きに取り組む時間を維持していきましょう。
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名前を呼んだらトイレに行った
「10才ごろから名前を呼ぶと私の横を普通に通り過ぎてトイレに行くことが。ほかのやりたくないことをされると思ってトイレでごまかしているようにも感じられます」(Y.Nさん/愛犬のポメラニアン・メス・12才)
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それまでの習慣が異なるシーンで出てくる
認知が衰えるほど尿意を感じにくく、声をかけられたことで気づき、トイレに行っている場合も。また、それまで「ワンツー」などの合図で排泄をさせていた場面は、その習慣から行動が違うほうに置き換えられている可能性があります。
こう接しよう
もし、ブラッシングなど何かほかの苦手を避けるために愛犬が意図的に異なる行動をしている場合は、好きなおやつなどを与えたり、明るくほめるなどして楽しく取り組みを継続しましょう。
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ぼーっとしている
「視力が弱くなってきたころから、ぼーっとしているようなことが増えました。どこを見ているのかわからないような目で、じっとかたまっています」(M.Tさん/愛犬のミニチュア・ダックスフンド・メス・16才)
認知機能の低下により何も考えられていない状況
視力など五感が弱まると刺激が減り、脳の衰えも加速していきます。直立やオスワリの姿勢などで動くことなく、一点を見つめるようにしているとき、ほとんど犬は何も考えていないと考えられます。
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こう接しよう
姿勢に限界がきて突然犬が倒れてしまうことがあるため、長い時は声をかけ、我に返らせてあげましょう。また、認知機能については動物病院で診察を受けておくと安心です。
シニア犬によくみられるシーンで、「愛犬はこんなときどう思っているのかな?」「どういう状況なのかな?」と気になることがあるかもしれません。サポートが必要かどうかなど、参考にしてみてくださいね。
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お話を伺った先生/佐々木彩子先生(「キュティア老犬クリニック」獣医師 獣医中医師1級・獣医推拿整体師)
参考/「いぬのきもち」2026年3月号『知りたい!しぐさと行動に隠されたシニア犬のきもち』
文/いぬのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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