休日は、来客やお出かけなど、ふだんとは違う出来事が増えがちです。飼い主さんにとっては楽しい予定でも、犬目線ではストレスのもとになることも。今回は、休日に愛犬がストレスを感じやすい場面とその対策について、しつけ教室「Pet Life Consulting シンビオーシス」代表の岡田敏宏先生に教えていただきました。
休日の過ごし方、実は愛犬のストレスに? 犬目線で見たい注意ポイントとは
休日の来客にびっくり!来訪直後のせわしなさがストレスに

休日にお客さんが家に来ることもあります。ビビリなコや警戒心の強いコにとって、初めて会う来客は、自分のテリトリーに入ってきた“敵”のように見えることも。とくに来訪直後は、飼い主さんも来客もあわただしく動くため、予測できない動きが続くので、慣れるまで緊張が続きやすいでしょう。
対策:集中できるおもちゃで気を引いて

来客の動きが気にならないよう、おやつを隠したノーズワークマットなどの集中できる知育おもちゃを与えてみましょう。来客のいる場で与えることで、慣れにもつながります。
ビビリなコは別室に避難させても

ビビリなコは、来客前に別の部屋に避難させておもちゃを与えても。来客の声が聞こえる部屋だと慣れやすいかもしれません。
※ノーズワークマットを使用する際は必ず人がいるようにしましょう。
来客がのぞくこともストレスに!?

なお、来客を警戒した犬がクレートに逃げ込んでいるときに、来客が中をのぞき込むのはNGです。犬にとっては逃げ場を奪われたように感じられ、恐怖心がさらに高まってしまうおそれがあります。
クレートには布をかけて目隠しを

犬がクレートに入ったら、目隠しとして布をかけてあげて。来客がいる場所から離れた部屋の隅に置くと、安心しやすいでしょう。
人混みへのお出かけでびっくり!慣れない景色がストレスに

初めて行くお出かけ先は、犬にとってそれだけでも不安を感じやすい場所です。さらにそこが人混みの場合、体高の低い犬の目線では、見えるのは動き回る人の足ばかり。犬の視野は、人の180度に対して約150~240度もある一方で、ランダムに動くものをとらえるのは不得意。人の多い場所では、予測不能な動きのものに囲まれて混乱しがちです。
対策:ペットカートの使用も検討

人混みを通る際は、知育おもちゃを入れたペットカートに乗せてシェードを閉めたり、犬用のキャリーケースに入れたりして、視覚的な刺激を遮るのがよいでしょう。シェードが透けている場合は、名前を呼んで犬の視線を飼い主さんのほうへ誘導してあげます。大型犬は、人混みを避けるのがベターです。
スーツケースにびっくり!旅先の思わぬストレスとは

旅先では、スーツケースやキャリーケースなどに遭遇することも。ふだん見慣れていなければ、目の前に現れると結構な迫力。キャスター付きのスーツケースは、勢いよく近づいてくるうえ、ガラガラという音も恐怖につながりやすいでしょう。
対策:スーツケースに慣れさせて

事前に家でスーツケースなどを見せて慣れさせておきましょう。旅先でスーツケースなどが目に入ったら、おやつのパッケージを振るなどして犬の気を引きます。スーツケースとすれ違えたら、おやつを与えてほめましょう。これを繰り返すことで、スーツケースとすれ違う状況に対してプラスの印象に。
犬のストレスを軽減することは、愛犬の心身の健康を守るだけではありません。安心感を与えられ。飼い主さんとの信頼関係を深めることにもつながります。
犬目線でストレスのもとを減らし、安心して過ごせるよう心がけましょう。
お話を伺った先生/岡田敏宏先生(しつけ教室「Pet Life Consulting シンビオーシス」代表)
参考・写真/「いぬのきもち」2026年5月号『一日の中のコワい イヤ見つけた!犬目線でよくわかる「ストレスのもと」』
文/仲田陽子
※記事と写真に関連性がない場合もあります。