愛犬が「ほとんど一日中寝ているな」と感じたことはありませんか? 以前は活発に動き回っていたのに、最近はずっと横になっている場合には「どこか具合が悪いのでは…?」と心配になる飼い主さんも多いかもしれません。
今回は、「犬の睡眠時間が増える理由」や注意が必要なケース、飼い主さんができる対応などについて、いぬのきもち獣医師相談室の岡本先生に伺いました。
犬の睡眠時間はどれくらいが普通? 急に長くなったときに考えられる原因と注意点を解説
犬の睡眠時間はどれくらいが普通?

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬はもともと睡眠時間が長く、成犬で1日12〜15時間、子犬やシニア犬では18時間前後寝ることもあるといわれています。とくに日中にあまり刺激がない環境だと、安心してうとうとして過ごす時間が増える傾向があります。
飼い主さんが「一日中寝ている」と感じても、夜間の睡眠に加えて、仮眠が多く見えるだけの場合もあります。このようなケースは健康な犬でもよく見られるため、必ずしも心配する必要はありません。
睡眠時間が増えるのはこんなときにも

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の睡眠時間が増える理由は、以下のようなものが考えられます。
①年齢による変化
年を重ねるにつれて、活動量が減り、体力の回復に時間がかかるため、睡眠時間が自然と長くなることがあります。
②季節の影響
暑さや寒さが厳しい時期には、体温調整のためにエネルギーを消費し、体を休める時間が増えることもあります。
③退屈や運動不足
刺激の少ない日常や散歩の時間が短くなっていると、活動量が減るため眠って過ごす時間が増える場合もあります。
これらは生活環境に起因するものであり、特別な病気でない限り、大きな問題にならないケースが多いと考えられます。
注意が必要な睡眠の変化とは?

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
以下のような場合は、病気の可能性もあるため注意が必要です。
①呼びかけても反応が鈍い
②散歩やごはんの時間にも起きてこない
③歩き方がふらついている
④同時に食欲や排せつにも変化がある
このような変化が見られる場合は、単なる睡眠時間の増加ではなく、何らかの不調が隠れている可能性も考えられます。とくに高齢の犬では、認知機能の低下や内臓疾患の初期症状として現れる場合もあるため、少しでも気になる場合は早めに動物病院で相談すると安心です。
飼い主さんができる対応と見守り方

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
もし愛犬の睡眠時間が増えてきたと感じたら、以下のような点をチェックしてみてください。
①食事や散歩の時間にきちんと反応しているか
②寝起きの様子に違和感がないか
③体のどこかを痛がっている様子はないか
④生活リズムが大きく乱れていないか
そのうえで、心配な点がある場合には、睡眠の様子を記録しておくと受診時に役立ちます。また、愛犬が心地よく眠れる環境を整えることも大切です。安心して休める場所を用意し、静かな空間を保ってあげましょう。
愛犬の様子を見守りましょう

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬がよく寝るようになったからといって、すぐに病気を疑う必要はないでしょう。日常の変化や年齢、季節の影響によるものである場合がほとんどです。ただし、「何かいつもと違う」と感じるときには、早めの対応が安心につながります。
愛犬の変化に敏感な飼い主さんの気づきが、病気の早期発見にもつながることがあります。心配しすぎず、でも見逃さずに、愛犬の様子をやさしく見守っていきましょう。