本格的に暑くなる前の時季は、犬連れで野外へレジャーに出かける人も多いでしょう。しかし、自然の中にはときに愛犬の命や健康を脅かすキケンな生物も暮らしています。どんな場面でどんな生物に注意したらいいかを、危険生物に詳しい西海太介先生と獣医師の原 修一先生に聞きました。
【ヒキガエル】皮膚から猛毒が出る 口にすると死に至ることも
ヒキガエルは身近な生き物ですが、体の表面からは死に至る可能性があるほどの強力な毒液を分泌しています。これらをなめると中毒を起こし、泡を吹く、ヨダレを垂らすほか、嘔吐、下痢を起こすことも。「ヒキガエルをくわえて遊び、その後亡くなったケースもあります」(原先生)。
■危険から守るために
・とくに2~5月の産卵期には、産卵場所になる池周辺で注意する
・ヒキガエルを見かけても、ニオイをかがせるなどしない
・飼い主さんがヒキガエルを触ったら、手をよく洗う
■もしカエルをなめたら
散歩中ならペットボトルの水で、自宅ならホースやシャワーの水で愛犬の口の中を洗い、なめた毒を少しでも流して応急処置を。その後、すぐに受診するようにしましょう。
※ヒキガエルの毒は毒性が高いので、ゴム手袋などをして応急処置するのがベター。万が一毒に触ってしまっても、すぐに洗い流せば問題ありません。
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■遭遇スポットは
・池や沼、水田とその周辺
・雑木林や茂みの中など
【毒ヘビ】かまれると大きく腫れたり、血液の異常を起こしたりする
沖縄地方を除き、日本にはマムシとヤマカガシの2種の毒ヘビがいます。マムシにかまれると患部が大きく腫れるほか、患部の筋肉や皮膚が壊死することが。ヤマカガシにかまれると、腫れは起きにくいものの、DICと呼ばれる血液凝固異常を引き起こし死の危険が。これらの咬傷事故は、草むらなどにいるヘビに気づかずに踏んでしまったり、犬が興味を示して近づいてしまったりすることで起きます。自然豊かな場所を散歩する際は足元に注意を。
■危険から守るために
・ニオイかぎは、草木や雑草の丈が低く、中の様子がよく見える場所でかがせる
・ヘビが生息する山地などでは、むやみに草木の茂る場所へ行かせない
・ヘビを見かけたら、犬を近づけない
・飼い主さんも被害にあわないようサンダルではなくしっかりした靴を履く
■もしかまれたら
患部が腫れそうなら、首輪やハーネスをはずします。腫れが少なくても体内で重篤な症状を起こしている危険があるので、かまれたらすぐに受診を。
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■遭遇スポットは
・夕方~夜の、自然豊かな場所にある水辺やその周辺
野外へ遊びに行くときは、お出かけ先の危険生物の状況を下調べし、虫よけ剤なども使用しましょう。万が一に備えて、お出かけ先に近い動物病院をいくつか調べておくと安心です。
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お話を伺った先生/上野原どうぶつ病院院長・原 修一先生。一般社団法人セルズ環境教育デザイン研究所代表理事所長、玉川大学農学部非常勤講師・西海太介先生
参考/「いぬのきもち」2026年5月号『キケンな野生生物』
イラスト/きじまももこ
文/いぬのきもち編集室
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