耳の役割といえば「音を聞く」こと。ですが、耳は音を聞くだけではなく、脳や運動に重要な影響を与えているのです。そこで今回は、耳が果たす2つの大きな役割について、獣医師の大隅尊史先生にお話を伺いました。耳は、犬の生活全般に影響を与えているようです。
犬の耳の構造と2大役割
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引用元:
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の耳は、音を鼓膜へ伝える通り道となる「外耳」、外耳から伝わってきた音を増幅させる「中耳」、中耳から伝わってきた音を電気信号に変えて脳に送る「内耳」からなり、この仕組みで音が聞こえます。それに加え、内耳には体のバランスをとるための三半規管と前庭があり、これにより犬は平衡感覚を保っているのです。
この「音を聞く」「平衡感覚を保つ」という耳の2大役割は、犬の生活すべてに関係しています。犬が安心して過ごしたり、ゴハンを食べたり、運動を楽しんだりできるのは、耳の健康があるからなのです。
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耳の役割(1)音を聞く
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いぬのきもち投稿写真ギャラリー
耳から音が聞こえることは、犬の生活に次の効果をもたらすといわれています。
犬は音が聞こえることで安心できる
犬はさまざまな音を聞いて状況を理解しています。とくに家族の帰宅や話声、声のトーンなど、飼い主さんとのコミュニケーションにおいて音から得られる安心感は大きいです。心の平穏や安心感を得るのに、耳が大きくかかわっています。
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飼い主さんとのコミュニケーションが円滑になる
犬は最大で900単語の言葉を聞き分けられるといわれています。ふだんの暮らしからトレーニングまで、音が聞こえるほど「さまざまな言葉の合図を使える」ことになり、愛犬とのコミュニケーションが円滑になるのです。絆も深まるでしょう。
脳が活性化する
犬はさまざまに聞こえてくる音からたくさんの刺激を得ています。聴覚をはじめとする五感からくる刺激は脳を活性化させ、認知機能にも影響を与えています。音が聞こえることによる円滑なコミュニケーションも同様です。
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危険から身を守れる
犬は嗅覚と視覚で判断すると思われがちですが、聴覚も使って危険を察知しています。音が聞こえないと、車やバイクなどの音に気づけません。愛犬の安全を守るための「マテ」や「オイデ」などの制止や呼び戻しも、ハンドシグナルに加えて音が聞こえることで効果を発揮します。
耳の役割(2)平衡感覚を保つ
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いぬのきもち投稿写真ギャラリー
こちらも重要な役割を果たしています。
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姿勢を保てる
耳にはバランス感覚をつかさどる前庭がありますが、前庭がうまく機能しないと眼振(がんしん)や頭の傾きがでてきます。重症になると正常に立つこともままならなくなります。
運動ができる
別名「動的平衡覚」と呼ばれることもある三半規管。犬が歩いたり走ったり、ジャンプしたりといった運動時に平衡を保てているのは、この三半規管がこれらの動きを感知して、電気信号に変えて脳に伝えているからです。
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生活の質が保てる
前庭や三半規管が不調を起こすと、犬は船酔いしているような状態になります。気持ちが悪くなり、吐いてゴハンを食べられなくなることも。不調の原因が外耳である場合、耳のかゆみも抱えるので、大きなストレスにつながります。
重要な役割を果たす犬の耳、大切にいたわってあげましょう。
お話を伺った先生/大隅尊史先生(獣医師 アジア獣医皮膚科専門医 「東京動物皮膚科センター神宮前動物病院」院長)
参考/「いぬのきもち」2026年5月号『「聞く」だけじゃないから、とっても大切なんです。犬の耳のすべて』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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