地震など突然の自然災害に直面したとき、犬によってはパニックを起こすことが。愛犬がパニック行動を見せたとき安心させ安全を確保するために飼い主さんができる対応を、防災士の松本秀樹さんに伺いました。
状況が理解できず、犬は人よりパニックに

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いぬのきもち投稿写真ギャラリ
地震をはじめとする自然災害による予期せぬ音や揺れなどに驚くのは、人も犬も同じです。しかし、犬はその状況や、音や揺れなどの原因を理解できません。しかも、犬は人よりも何倍もすぐれた察知能力があるので、災害時は人以上に危機を感じてパニックに陥りやすいといえます。
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パニック行動はさまざま、飼い主さんは冷静に対応を

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いぬのきもち投稿写真ギャラリー
突然の地震などで犬が見せるパニック行動は、「フリーズ(その場にとどまる)」「隠れる」「動き回る」の3つに大きく分けられます。犬は周囲の空気を読むことに長ているので、飼い主さんがあわてるとより不安を感じてパニックに。それぞれに合った対応を冷静にとることが大切です。今回は「フリーズしてしまう」「隠れてしまう」場合の対応方法をご紹介します。
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フリーズしてしまったらどうする?

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いぬのきもち投稿写真ギャラリー
怖さのあまり、部屋の真ん中であろうがその場で動けなくなってしまったり、ガタガタ震え腰を抜かしたりそそうをしてしまったりする犬も。飼い主さんのそばでかたまってしまうこともあるでしょう。
落ち着いた声での短い言葉かけが落ち着きます
怖くて動けない犬には、飼い主さんがそばに寄っていって。急に触れると驚いてしまうので、まずは声かけをして安心させましょう。高くて大きな声だと怖がらせやすかったり、言葉数が多いとあせっているように感じさせてしまうので、低めの小さな声で「大丈夫」などと短いフレーズが◎。そばに寄っていく際は、立ったまま正面から急に近づかず、はうように体を低くして横からゆっくり近づきましょう。
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震えが止まらない場合は、愛犬を飼い主さんが“囲って”あげる
そばで声をかけても落ち着かず震えているなら、飼い主さんの体や足で犬を囲み〝防壁〞を作ってみましょう。小型犬はあぐらの上に座らせても。体や足を密着させすぎると拘束されているように感じて逆効果です。「ふんわり囲う」を意識しましょう。
家具などが散乱している場合は、布をかけたクレートに入れ視界をバリア
揺れで物が散乱しているなど、いつもと異なる部屋の様子が視界に入ることも恐怖心をあおります。フリーズしている犬は確保しやすいので、早めにクレートに入れ、通気口を確保しながら布でおおって視界を遮ってもよいでしょう。
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隠れてしまったらどうする?

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犬は、巣穴のような狭く暗い場所で身を守ろうとする防衛本能が働き、即座に狭く暗い場所を探して隠れてしまうことが。家具の下や隙間、テレビの裏などにもぐりこみ、震えながら身を潜めていることが多いでしょう。
無理に出さず、自ら出てくるまで待ってみる
犬が隠れている場所が安全であれば、無理に引っ張り出そうとしないで。怖くて隠れている犬にとって、逃げ場を奪われることは恐怖が増すだけです。安心して落ち着きを取り戻すまで、飼い主さんはいつもの場所に座って過ごすなど、さりげなく見守りましょう。
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どうしても出てこない場合は、愛犬がうれしくなる“いつも”の音を立ててみて
しばらく待っても出てこないなら、おやつのパッケージを振る音や、おもちゃなど、愛犬が「いいことが起きる」と覚えている音を立てると出てくることも。大げさに音を立てると驚くので、少し離れた所から、いつもと同じ大きさや速さで鳴らしましょう。
ゴハンや散歩を準備してみても
フードをボウルに入れる、リードや散歩バッグを出すなど、愛犬が好きなことを準備しはじめてみても。出てきたら、フードは与えてあげましょう。
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一刻を争うような状況なら、犬の命を優先し抱っこなするなどしてその場を離れましょう

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これまでの方法は、災害後の比較的安全な状況下を想定して犬の「落ち着き」を優先していますが、すぐに逃げないといけないような状況なら犬の「命」が優先です。小・中型犬は無理やりでも抱き上げ、抱き上げられない大型犬は力ずくでその場を移動させましょう。
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震災時に愛犬がパニックを起こしたらどんな行動をするのかを想定できるように、ふだんから愛犬のことをよく観察して、もしものときに適切な対応をとれるようにしておきたいですね。
お話を伺った先生/松本秀樹さん(ドッグトレーナー、防災士。ペット同行避難アドバイザー)
参考/「いぬのきもち」2026年9月号『災害時、犬はどうなる?どうすればいい?』
文/いぬのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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