先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、
数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで
感じた何気ないことを語ります。
今年の八ヶ岳は、暑い。これまでは夏でも夕方になると気温が下がり、夜にはTシャツだと肌寒いから何か1枚羽織るのが日常だった。それが今年は夜になっても気温が下がらず、Tシャツで過ごしている。
標高が高くても暑い
信じられないかもしれないが、わが家にはエアコンがない。増築した狭い仕事部屋には昨年設置したけれど、母屋にはない。家の構造が特殊だからではなく、標高1450メートルはそれくらい涼しいから周囲の家にもエアコンが付いていない。
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だから大福のことを考えて八ヶ岳に完全移住したのだ。それが今年は妙に暑い。もしかしたら、というか、ほぼ確実に来年か再来年には母屋にもエアコンが必要になる気がする。涼しさを求めて鎌倉市腰越の海沿いから山に逃げてきたのに。
茅野市内に買い出しに行って車から降りると、身の危険を感じるほど暑い。標高700メートルくらいの茅野ですらそうなんだから、さらに標高の低い平野は尋常じゃない暑さなのではないだろうか。
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そういうところで犬と暮らしている人は、毎朝5時前に起きて散歩に行かなければいけないから絶対寝坊できないプレッシャーと、夜は気温が下がるまで背後から「まだ散歩に行かないの圧」に耐えているはずだ。私もそうだったからよく分かる。
そういうときは、八ヶ岳に来るといいと思う。冒頭で暑いって言ってたじゃないかと思うかもしれないが、八ヶ岳では朝5時に起きる必要はないし、日中でも犬と出歩ける。
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それに、さらに涼しいところもたくさんある。そんな中でも、犬と行くのにオススメなスポットと、その理由を書いてみようと思う。
愛犬と涼を求めるならこんな場所
私の一押しは、女神湖からゴンドラで上まで登ったところにある「御泉水自然園トレッキングコース」だ。まず、標高が1830メートルもある。
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次に、散策コースに木陰が多い。また、散歩コースもなだらかで平坦なコースから、「蓼仙(りょうせん)の滝」に行く起伏があるちょっと登山ぽいコースまで、いろいろ選べる。
シニア犬なら平坦なコースを選べばいいし、若くて元気で体力のある犬なら登山ぽいコースを歩けばいい。木陰やベンチもあちこちにあるから、休憩もしやすい。
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この前の週末、大福と蓼仙の滝まで行ってみたが、そこでは21℃。女神のテラスでさえ23℃ほどだった。真夏でも本当にそれくらい涼しいのだ。
他にも「車山(標高1900メートル)」や「入笠山(標高1900メートル)」、「美ヶ原高原(標高2000メートル)」など犬と行けるスポットはたくさんあるが、木があまりないから日陰が少ない。
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いくら標高が高くても、直射日光を浴びながら歩くのは辛い。そういう面で御泉水自然園がいいと思う。ちなみに、美ヶ原高原は途中から犬NGになったので注意してね。
女神湖テラスには軽食を販売している店はあるが、種類がそんなに多くないので、出来ればお弁当を作って木陰で犬と一緒に食べるのがいいと思う。
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プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から
というブランドを立ち上げる。
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ツイッター
インスタグラム
大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。
福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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