犬の社会では「見続けない」のがマナー。散歩中に愛犬が吠えたり、 ほかの犬に吠えられたりするのは、犬の「目線」が大きく関係しているかもしれません。
今回は、そんな犬の吠え問題を解決する「目線管理」のやり方を、獣医師の藤本聖香先生に教えていただきました。
「吠える犬」のタイプ別目線管理
愛犬が吠える場合は、根本的な軽減を目指しましょう。
①相手を警戒してじっと見てしまう場合
警戒する犬が安心できるよう、目線を飼い主さんに向けさせましょう。ほかの犬が愛犬の背後を通過するときに、「上手よ」「合っているよ」などとほめ続けると、飼い主さんへの集中を保ちやすくなります。これを繰り返すことで、愛犬は「ほかの犬は何もしてこない」という経験が重なり、自信がついて警戒心を軽減することができます。
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②遊びたいなどの要求から相手をじっと見てしまう場合
愛犬の興奮がそれほどでもないうちに、相手の犬を指さして目線を送らせ、その指を飼い主さんの目元へ向けて動かします。相手の犬へ向かう目線にワンクッション挟むことで、クールダウンさせる効果が期待できます。
愛犬が落ち着いたら、相手の犬のところへ遊びに行くことを許可しましょう。続けるうちに自分でクールダウンできるようになります。
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③相手を威嚇してじっと見てしまう場合
威嚇して相手の犬をじっと見ている場合、愛犬の興奮は我を忘れるほどではないため、気持ちを切り替えやすいです。
まずは愛犬におやつを見せてから、おやつを持った手を進行方向へ動かして目線を誘導します。繰り返すうちに、手で誘導するだけで前を向くようになるでしょう。
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「吠えられる犬」のタイプ別目線管理
「見る」ことで吠えられるので、とにかく「見せない」ようにするのが肝心です。
①相手を警戒してじっと見てしまう場合
このタイプの犬は、警戒して固まってしまうことが多いでしょう。飼い主さんがさっと壁になり、愛犬から相手の犬が見えないように目線を遮りましょう。
対応が遅くなり、相手の犬が吠えだした場合でも、飼い主さんが間に入ることで双方の緊張感の“緩衝剤”となり、吠えがおさまっていくでしょう。
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②空気を読めずに相手をじっと見てしまう場合
相手の犬に向いている愛犬の好奇心を、別のものへ移しましょう。おすすめは、おやつの容器やおもちゃなどの音を使う方法です。
相手の犬がいる方向とは異なる場所から音を鳴らし、愛犬の目線を誘導しましょう。
③相手を威圧してじっと見てしまう場合
相手の犬を威圧するようにじっと見る犬は、冷静で落ち着いているため、名前を呼ぶだけでも目線を外しやすいです。
このとき、相手の犬に背中を見せることで、「敵意はない」「落ち着いて」と伝えることもできます。
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危険回避にも役立つ目線管理
吠え問題以外でも、「目線管理」はキケン回避に役立ちます。
①拾い食いを防ぐ目線管理
拾い食いのおそれがあるものは、愛犬が認識したとたん、目線が釘づけになりがちです。まずは、飼い主さんの足をたたくなどして大きな音を立てて、目線を外してみて。そのあと、ふだん与えない特別なおやつを見せ、目線を引きつけながらその場を離れましょう。この2段構えが効果的です。
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②車や自転車への飛び出しを防ぐ目線管理
車や自転車への恐怖から飛び出してしまいがちな犬に、車や自転車をまったく見せないようにガードすると、より怖がって逆効果になることがあります。
飼い主さんの足で愛犬を隠しながら、車や自転車を少しだけ“チラ見せ”させましょう。隠れながら少しずつ見ることで、徐々に慣れていくでしょう。
愛犬が何を見ているのか、そのときどのような気持ちなのかを観察し、タイプに合った「目線管理」で散歩中のトラブルを防ぎたいですね。
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お話を伺った先生/藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師)
参考・写真/「いぬのきもち」2026年8月号『犬のトラブルの原因は見てしまうこと 「吠える」「吠えられる」は“目線管理”でうまくいく!』
文/仲田陽子
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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